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tohumami
NPO法人なはまちづくりネット
オーヒグー雇用プロジェクト担当 宮本 が作成しております。

2011年09月26日

大豆の不稔と晩夏・初秋の種まき


島ダイズの種まきに最適な時期は新暦の2月(24節気でいうと雨水)

にあたります。

このときに播いたものが一番収量がいいです。

ですが、その他の時期に播くこともできます。

たとえば、この9~10月(初頭まで)頃も播種が可能です。

2月まきほどは採れませんが、種の更新と考えればいいのではないで

しょうか。

(もちろん、台風に合う可能性もありますので、そのリスクは考えて
 播いてください。)

で、我々NPOも今年も9月播きにチャレンジしております。

実は、我々が今年の2~4月に播いた種のうち、後半に播種したものは

「不稔」という現象がおき、全く収穫できなかったのです。

不稔とはサヤはついても実が入らない現象のことです。


大豆の不稔と晩夏・初秋の種まき

↑ 不稔の大豆。一見サヤがついているので、問題は無いように見える。

大豆の不稔と晩夏・初秋の種まき

↑ うん?サヤが妙にうすっぺらいぞ。

大豆の不稔と晩夏・初秋の種まき

↑ ごらんのとおり。サヤの中は豆がはいってない。






サヤはついているから順調だと思って放置しておくと、

収穫の時期が来ても一向に茶色く枯れる気配がない。

変だなと思ってサヤを割ってみると

全く実がはいっていない。



原因としては花が付いている時期に台風に合い、花粉がとば

されてしまって受粉がうまくいかなかったことなどが考えら

れますが、それだけでもないような気もしております。


ですが、今回の教訓でわかったことは、2月でも早いうちに

(できたら前半で)種は播いた方が収穫できる可能性が高まる

ということです。


で、話を種まきに戻すと、今年前半にそういう事があったので、

すこしでも種を増やしたいと思い、この時期(9月)にふたたび

まくことにしたわけです。


9月1日、5日、12日と播種し、現在(9月22日)すでに発芽・

生育しておりますが、発芽率が悪いです。


大豆の不稔と晩夏・初秋の種まき

↑ 9月12日の状況。これは順調に発芽しているもの。

大豆の不稔と晩夏・初秋の種まき

↑ 発芽してはいるが、豆葉に穴があいている(虫食い?)。



それは、灌水を自然降雨にまかせたからです。

まとまった雨が2,3日おきにふれば自然まかせでもいいのですが、

例えば種をまいてしばらく雨が降らないと、9月はまだ日中はとても

熱いので、地表面近くの温度も相当高くなります。

そうすると、土の中に置かれた種は、自分の持っている蓄えを

どんどん消費してしまい、発芽する力がどんどん弱まっていくこと

になります。種のもつ蓄えが消耗してしまったあとでは、どんなに

水をかけても、もう発芽することはありません。


種を冷蔵庫に保管するのは、温度を低くすることで、種が自分で自分の

蓄えを消費するのをできるだけ防ぐためです。

また、長らく種のまま土中に置いておくと、虫に食われたりもあります。


ですので、灌水施設がある場合は、播種後はできるだけすみやかに

灌水をして、種を目覚めさせましょう。














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