2月9日に播種したオーヒグの発芽状況をチェックした(2月26日)。
この写真を見てもらえればわかると思うが、一番右の列しか発芽していない。
その理由は種の違いである。
右端の発芽しているダイズは、この冬に収穫した一番新しいダイズである。
一方、まったく発芽しなかったところは、前の年の秋ごろに収穫したダイズである。
半年ほど前の種がまったく発芽しなかったのには理由がある。
種の保存方法に問題があったのだ。
この種は子供たちの総合学習の際に、「カラマンボー打ち(棒でダイズのさやを叩いて
脱穀する作業)」に利用するため、公民館の室内にそのまま保存してあった。
農業研究センターの大見さんによると、種は低温・乾燥をずっと保った状態で
保存するのがよいらしい。つまり、できれば冷蔵庫で保存するのがいいのだ。
気温・湿度変化の激しいところにおくと、種は呼吸をして自らの蓄えを消費してしまうために
発芽できないのだという。
ちなみに農業センターでは、ダイズの種をシリカゲル(乾燥剤)と一緒にビニール袋に入れ、
ビニール内の空気を真空にする機械で抜き去り、そのあと5度の冷蔵庫で保存していた。
こうすれば少なくとも一年は確実にもつという。
ここまで厳重にやらなくても、ビニールにできるだけ空気を抜く形で種をおさめ、
家庭の冷蔵庫に入れるだけでも種のもちは全然ちがう。
ダイズの種はとくに常温にさらしておくと、すぐに発芽率がおちてしまうそうなので、
今後種の保存方法には気をつけたい。
※2月26日にもダイズの播種をおこなったが、その種も保存法に問題があったものだったため、
まったくと言っていいほど発芽しなかった(種の問題に気付いたのは種をまき終わってから
だった。がっちょーん。)。