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tohumami
NPO法人なはまちづくりネット
オーヒグー雇用プロジェクト担当 宮本 が作成しております。

2012年01月23日

地大豆で地域を興す 講演会の報告

去る1月21日(土)、繁多川自治会集会場にて、石川県の珠洲市(すずし)で地大豆を使ったまちおこしの
講演会を行いました。

地大豆で地域を興す 講演会の報告

↑講師の二三味 義春(にざみ よしはる)さん。


珠洲市は能登半島の先端にあり、山海の豊かな自然を有する一方、過疎の問題も抱えています。
約15年前、二三味さんは自身の住む集落で振興会という地域おこしの組織を立ち上げます。

会をつくってはみたものの、最初の2年間はこれといった活動をしませんでしたが、
年寄りの技術や伝統を今のうちに受け継いでおかなければ、ということで、
昔行っていた大豆・そばの栽培と、それを使った加工品づくりを始めます。
しかし、その時に栽培した大豆とそばは、在来品種ではなく、一般的に出回っている品種のものでした。

1年に1回の食のイベントで豆腐や納豆やそばを売ると結構人気が出てきました。

ある年、不作のため大豆が全く収穫できない年がありました。
そんなときに集落の一人が、昔から栽培していた大浜大豆という在来大豆をくれたのです。

この大浜大豆を翌年栽培し、豆腐等に加工したところ、非常に好評だったことから
大浜大豆の生産量がどんどん増えていきます。

やがて珠洲市や国の援助も得ながら、豆腐の加工技術も習得し、
現在では年商5000万以上あげる道の駅を地域住民自らが運営し、雇用も生み出すまでに
成長しているのです。

地大豆で地域を興す 講演会の報告

↑道の駅のろしで販売してる商品を見る参加者の方々

二三味さんが、この15年間の歩みの中で一番強調していたことは
「楽しみながらゆっくりゆっくり続ける」
ということでした。

珠洲市の二三味さん達の行為は、結果だけ見るとすごいことをしていますが、
始めた時からの流れをたどっていくと、
ゆっくりゆっくりステップアップしているのがわかります。

多くのお金を使って、打ち上げ花火のように何かをしてみたが、
結局続かなかったというような事例を数々見ている二三味さんが
話す言葉だから説得力があるのだと思います。


今回の講演会には、大宜味から来ていただいた方、石垣島から来ていただいた方も
いらっしゃいました。

この時期は何かと行事やイベントが多いそうですが、繁多川に足を運んでいただいた皆さん、
本当にありがとうございました。





※珠洲市の地大豆を使ったまちおこし・産業おこしに興味のある方はぜひ、なはまちづくりネットにお問い合わせください。豊富なスライドと詳しい資料を使って講演にうかがうこともできます。

  ⇒ お問い合わせ先flow@happy.email.ne.jp

地大豆で地域を興す 講演会の報告

↑珠洲市の大浜大豆の畑(現在7haを栽培)



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Posted by tohumami at 17:26│Comments(0)イベント
 
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